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ビジネスフィールドにおける認知行動療法の活用

2024年7月20日

読了時間:2分

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認知行動療法は、うつや不安などメンタルヘルスの改善に有効な心理療法の一つですが、最近ではビジネスフィールドにおけるパフォーマンスの改善等への活用も研究されています。

ビジネス×認知行動療法
ビジネスフィールドで活用される認知行動療法

認知行動療法がビジネスフィールドで注目される理由
認知行動療法による問題の整理
認知行動モデル

認知行動療法は、精神疾患 - すなわち抑うつや不安などの辛い感情が日常生活に支障をきたすほどになった場合の、エビデンスのある治療法として知られています。

認知行動療法では扱う問題を、「感情」や「身体反応」と「認知」、「行動」に分けて整理した上で、感情の問題を解決するために「認知」や「行動」にアプローチし変容を促します。

なぜなら、感情は意識的にコントロールすることが難しいため、感情そのものを直接改善しようとしてもうまくいかないからです。


もし辛い状況が職場で起きているとしたら、認知行動療法がアプローチする対象は、まさに、仕事上でうまくいかないことの原因となっている考え方や、具体的な行動の改善になります。本人にとっては辛い感情の問題解決が目的ですが、直接的な改善が試みられるのは仕事上の課題なのです。



人的資本経営時代における従業員のメンタルヘルス

これまで従業員のメンタルヘルスの問題は、企業の安全衛生上の課題として捉えられてきました。すなわち、従業員を守るためのコストと言い換えられるかもしれません。しかし、人的資本経営の観点に立場に立てば、組織の生産力の源泉である人材はまさに資本であり、そのパフォーマンス維持のために投資は不可欠です。


ただ、そうは言っても、企業側が従業員の心の健康回復のために投資できる資金は限られている・・・そう考えてきたかもしれません。しかし実際には、認知行動療法をベースとした心理的安全な職場を作るアプローチは、まさに職場での問題解決の取り組みであり、それに付随して本人のメンタルヘルスの向上も期待できる、双方にとってメリットのあるアプローチと言えるのです。



まとめ


認知行動療法は「認知」や「行動」の変容を通じて「感情」の問題解決を目指す手法なので、職場における具体的な(認知や行動の)問題を解決しながら、本人のメンタルヘルスの問題も解決できる、ウィンウィンのアプローチです。

2024年7月20日

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